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オンラインカジノのブラックジャックでやってはいけないこと

オンラインカジノでは「オンラインスロット」のジャンルが全体の9割を占めますが、残りの1割未満のテーブルゲームに属する「ブラックジャック」は今も昔も人気です。
ギャンブルに関係なく、トランプ遊びとして非常に馴染み深いブラックジャックは、特に日本人プレイヤーに高い人気を得ています。
  
しかし、プレイヤー同士で対戦するパーティーゲームとしてのブラックジャックと、実際にお金を賭けるギャンブルとしてのブラックジャックとでは勝手が違います。
大まかなルールは一致しますが、「スプリット」「ダブルダウン」など耳慣れない専門用語も多くあります。
   
また、ブラックジャックには「ベーシックストラテジー」と言われる最適戦略が存在します。
「ベーシックストラテジー」通りにプレイすれば、RTPと呼ばれるプレイヤーへの還元率が99%以上となります。
RTPは100%基準としていて100%以上ならプレイヤー側にプラス、100%以下ならマイナスです。
  
ギャンブルの運営側はRTPを100%未満に抑えて利益を得ています。
宝くじが約40%、競馬が約70%、パチンコ・パチスロが約90%前後なので、この数値は非常に高いということが分かるでしょう。
  
今回は、「ギャンブルとしてのブラックジャック」を利益率の観点から分析し、「やってはいけないこと」を解説します。
 
 

サイドベットをやってはいけない

サイドベットをやってはいけない
  
「サイドベット」とは、ブラックジャックのカードを利用して特定の役を作ることが目的のギャンブルです。
サイドベットとブラックジャックのベットは別に賭けるため、ブラックジャックの勝敗と関係なく配当金は発生します。
  
例えば「Top3」は、最初に配布されるディーラーの開かれたカード1枚とプレイヤーのカード2枚を使用したサイドベットです。
サイドベットを有効にした状態で「スーテッドスリーオブアカインド」が成立すれば、ベット額の501倍の配当金が得られます。
  
「スーテッドスリーオブアカインド」とは、全く同じカードが3枚出た場合の役です。
ブラックジャックでは通常6~8組分のカード(デッキ)を使用するため、全く同じカードが6~8枚存在するからこそ成立する役です。
このように、サイドベットが成功すれば高額の配当金が得られます。
  
しかし、利益率を追うならサイドベットはやってはいけません。
何故なら高配当な分、成立しにくいからです。
「スーテッドスリーオブアカインド」を成立させるためには、52枚のカード×6組分の312枚から、全く同じカードが最初に3枚連続出現させる必要があります。
その確率は約0.02%、5000分の1ほどです。
「Top3」のサイドベット利用時のRTPは約93.70%です。
ブラックジャックのRTPが99%以上のため、大きく下がってしまいます。
   
他、サイドベットは「Top3」以外にも「パーフェクトペア」「21+3」など幾つか種類がありますが、どれもブラックジャック自体のRTPを下回ります。
 
 

インシュランスをやってはいけない

インシュランスをやってはいけない
  
「インシュランス」とは「保険」という意味で、ディーラーが絵札(と10の数字)とAの組み合わせである「ブラックジャック」の可能性がある場合に選択可能なアクションです。
   
インシュランスのタイミングは、ディーラーとプレイヤーにカードを2枚ずつ配った後、開かれたカードが「A」だった状況でプレイヤーのターンに回る直前です。
インシュランスを受け入れると、ベット金額の半分が徴収されます。
そしてディーラーがカードを確認し「ブラックジャック」だった場合はカードを公開し、ゲームはその時点で終了します。
その時、プレイヤーが「ブラックジャック」を持っていなかった場合、ベット金額とインシュランスのお金が戻ってきてプラスマイナスゼロになります。
  
プレイヤーが「ブラックジャック」だった場合は、ベット金額そのままと、インシュランスのお金が倍額になって戻ってきます。
要は、「ディーラーがブラックジャックの可能性に賭ける」ということですね。
こちらもサイドベットと同じ理由で、やってはいけません。
確かに「10」「J」「Q」「K」の何れかが出現すれば「ブラックジャック」が成立するのですが、それらが出る確率は13分の4です。
  
決して低い確率ではないのですが、「ベーシックストラテジー」通りなら「ブラックジャックではない」可能性に賭けた方が利益率は少し高くなります。
 
 

スプリットやダブルダウンは条件によってはやってはいけない

スプリットやダブルダウンは条件によってはやってはいけない
  
ブラックジャックをギャンブルとしてプレイしたことが無い人が初めて知るルールは、前述のインシュランス、そして「スプリット」「ダブルダウン」でしょう。
  
スプリットは、同じ数値のカードが来た時にカードを2組に分けるアクションです。
ダブルダウンは、カードを引く直前に倍賭けするアクションです。
どちらもベット金額を上乗せするため、リスキーな行為です。
  
スプリットに関しては「5」、もしくは「10」のカードが2枚入った時にはどんな状況でもやってはいけません。
「5」のカードが2枚の場合は「10」なので、次に「10」以上の数が入れば「20」となり大幅有利となります。
「10」のカードが2枚の場合は既に「20」のため、ベット金額を上乗せしてまで「10」「10」と2枚に分けるにはリスクが高いです。
逆に「8」の2枚だと「16」でやや不利な数値なため、スプリットしても良いでしょう。
  
ダブルダウンに関しては、プレイヤーが「12」以上の数値の場合はどんな状況でもやってはいけません。
「10」が入ってしまうと、その時点で22以上になり負けが確定してしまうからです。
状況によりますがプレイヤーが「10」もしくは「11」かつ、ディーラーが2~9の数値ならプレイヤーが有利なため、ダブルダウンしても良いでしょう。